ツノガエルのテラリウム(小):ツノガエル用テラリウムをナノキューブで作成
購入当初はプラケースで飼育していましたが、飼育に少しなれ、水換えや餌やりの日常管理を行っているうちに、緑のある環境で飼育してみたくなりました。
今回は私が作成したツノガエル飼育用のテラリウムについて書いて行きます。
テラリウム
ツノガエル飼育用のテラリウムを作る場合には以下の3つがポイントになります。
- 飼育ケース
- 植栽
- メンテナンス
私が作成した経験からそれぞれご説明します。少しでも読んでくださるかたのご参考になればうれしいです。
飼育ケース
飼育ケースはグラステラリウム ナノキューブを選びました。購入当初は子ガエルで、成長したサイズのイメージがつかめていませんでした。また、最初からあまり大きなテラリウムを作成するのも大変な気がして、一番コンパクトで手頃そうなナノキューブを選びました。
後ほどグラステラリウム3030へ変更したのですが、これについては後日書こうと思います。ツノガエルはプラケースで終生飼育するかたもいるくらいで、あまり大きなスペースは必要ないようです。ツノガエル飼育のことだけを考えれば、ナノキューブでも終生大丈夫だと思います。
テラリウムとして考えた場合には、植物の生長により狭く感じるようになったり、いろいろな植物を配置したくなり、どうしてもケースを大きくしたくなります。どのようなサイズを選ぶかは、自宅の設置環境なども考慮して判断することになります。
私はナノキューブから半年ほどでグラステラリウム3030へ変更しました。現在も使用中です。最近はもう少し高さが欲しいと感じるようになりました。設置場所の問題もあるのでかなり工夫しないと我が家でのサイズアップは難しいのですが、おいおい考えて行きたいと思っています。
植栽
テラリウムと言ってもツノガエルの飼育がメインなので、あまり本格的なものは難しいです。ツノガエルは土に潜る習性がありますし、かと言ってずっと土から出てこないわけでもなく、あちこち動き回ることもあります。
底面はツノガエルが潜りやすいような床材を敷くのが良いです。ソイル、黒土、赤玉土などを使用すればそこに植物を植えることも可能です。しかし、すぐにツノガエルに掘り返されたり、踏みつぶされてしまいます。したがって底面に本格的な植栽を行うのは難しいです。私はフロッグソイルを敷きつめました。
背面と側面には植物や苔を着生させた板を配置しました。背面と側面はケト土や造形君を使って塗り固め、そこに植物を植える方法もあります。私はメンテナンスを考えて背面と側面のガラスサイズに合わせた板を作成し、植物を板に着けて配置する方法にしました。これであれば板ごと取り出して、植物を付け替えたり、トリミングしたり、洗ったりすることができます。
わかりやすい写真が無くてすみません。こんな感じからスタートしました。
背面はハイグロロンを表面に巻いた板、側面はコルク板です。底面はフロッグソイルを敷きつめ、手前に石を並べました。この写真では、ハイグロロンにアヌビアスナナを着生させています。コルク板と石の隙間のツノガエルに踏まれそうもない場所にはシダ系の植物を植えてみました。この写真にはありませんが、さらにこの後ハイグロロンやコルクに苔を着けました。その他着生する植物であればいろいろ着けることができます。想像をふくらませながらレイアウトを考えてゆくのは楽しいので、いろいろ工夫してみてください。
背面や側面に使用する板の材料としては、コルク板が特におすすめです。湿気にも強く、毎日霧吹きしたり、時々洗ったりしても簡単には腐ったりせず長期間使用できます。苔や様々な植物を活着させることができますし、木の質感や天然素材ならではの凸凹もあって、景観を自然な感じに作ることができます。
メンテナンス
繰り返しになりますが、テラリウムと言ってもツノガエルを飼育する場合には底面まで沢山の植物や苔を植えこんだ本格的なものは難しいです。それよりもメンテナンス性を重視して作成するのが良いと思います。
底面にはあまり植物を植えないことでソイルが簡単に交換できたり、背面と側面を板にしておくことでまるごと簡単に取り出せることのメリットは大きいです。植物は背面と側面だけでも、苔や着生植物で埋めてゆくことで、緑に覆われた美しいテラリウム(風)の景色は作ることができます。
植物の日常メンテナンスは定期的な霧吹きになります。あまり乾燥しないように、植物や苔が生育できるくらいの適度な湿度をキープしてあげると、ツノガエルにもとっても良いです。
テラリウムで飼育するもう一つ大きなメリットは、清潔な環境を維持しやすくなることです。ツノガエルが糞や尿をしてもソイルに吸着されますし、ある程度バクテリアが繁殖してくれば分解もされるようになってきますので、匂いがほとんどしなくなります。プラケース飼育の場合は毎日水換えをしてウールマットを洗う必要がありますが、テラリウム(風)の飼育環境では、糞をしたときや、週に一度くらい定期的にカエルが座っている場所のソイルを交換するくらいで済むようになります。
霧吹きの頻度と量によるのですが、湿気が多い、水分が多い場合は底面のソイルの下に水分が溜まって来ますので、定期的に抜いてあげる必要があります。スポイトやチューブを差し込んで水を吸い出すか、ナノキューブの場合はケースも小さくて軽いので持ち運んで排水作業をするのも比較的楽にできます。
グラステラリウム3030くらいになると、水分を含んだソイルが入っているとかなり重くなるので動かすのは大変です。レイアウトを作成する際に最初から水抜き用のチューブを仕込んでおくのが良いです。これについてはまた後日書きたいと思います。
まとめ
私がナノキューブで作成した小さなツノガエル飼育用テラリウムについてご説明しました。
緑に覆われたテラリウムにすることで景観がぐっと美しくなります。そこにツノガエルがいることで、ツノガエル自身のかわいさに加え、森に住むツノガエルの雰囲気を楽しむことができます。飼育の楽しみや満足度も大幅にアップしますので、ぜひチャレンジしてみてください。
かわいいツノガエルが元気に暮らせますように!
次回以降、グラステラリウム3030へのサイズアップ、作成や工夫などについて書いて行きたいと思います。
ではではー
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